私は今まで転職を10回経験しています、中には1年未満で辞めた会社もあり、10年近く勤めた会社もあります、転職を10回したというと余程我慢が足らないダメな人間だと思われますが、我慢できなくて辞めただけではありません、転職10回して良かった事も沢山ありました
この記事を読むと転職回数が多いのは今では悪い事ではなく、自分のスキルアップと経験値をあげてくれるための必要不可欠な作業だったと考える事も出来ます
なぜ転職を10回もしたのか
私は今まで10回の転職を経験してきました
その中には会社が倒産してやむを得ず転職したこともありますが殆どは自己都合での転職です
わたしは高校を卒業後、すぐに就職をして今年で50歳になるので、32年間社会人として働いていることになります、32年間で10回の転職は客観的に見ても多いと思います
・日本人の平均転職回数 約3回
・アメリカ人の平均転職回数 約11回
私はどうやらアメリカ人だったようです残りの人生で後もう1回転職してもおかしくありません
日本人とアメリカ人の価値観の違いは転職にも表れています、日本人は1つの会社に長く勤めて頑張る事が美徳とされていますが、アメリカ人は今の会社に不満やいる意味がなくなったらとっとと転職してしまいます、日本は簡単に解雇できないが、アメリカは簡単に解雇できるのも転職回数が多い原因だとしても、日本人の3倍以上転職しいるアメリカ人のドライな考え方や、たくましさを感じます
わたしはやっぱりアメリカ人だったようです、自分のライフスタイルや価値観に合わなくなってきたらすぐに転職の事を考えてしまいます、それどころか転職した直後にはすでに入社したばかりの会社を退職するイメージすら考えているときもあります
私が転職回数が多い理由を自分なりに考えてみました
・18歳から働いている10代のころは家業をいずれ継ぐつもりでいた
・不労所得を得たので、転職することが怖くなくなった
・宅建の資格があるので、同じ業界なら求人は困らない
18歳から社会に出ている私は当時実家が家業で建設会社を経営していたのでいずれはその会社を継ぐつもりでいました、18歳から25歳くらいまではいつでも今の会社を辞める気で毎日働いていました
結果実家の家業に転職しましたが結局は倒産したのでまた転職することになってしまいました
その後別の会社に就職をすることになりましたが、そこでも長く務める事は考えてなくてとりあえず食いつなぐ気持ちで働いていました。
30歳から40歳までに、宅建資格をとり不動産会社に就職してその後不動産投資をはじめ家賃収入が入ってくるようになり、そうなると家賃収入の安心感で今会社をクビにされても家賃収入で何とか生活できると思い私の転職癖にまた火がついてしまいました
毎月何もしないでお金が入ってくる安心感と、初めて給料以外で自分でお金を稼いだという自信もつきいざとなればいつでも会社を辞めれるという変な安心感と自信がついてしまいました
宅建の資格も取ったので、同じ不動産業界では転職に困らないです、不動産業界の営業はハードな仕事で離職率が高く、ブラック企業も多いので年中求人広告が出ています
不動産業界に長くいて宅建の資格を持っている私は転職先に困りません、入った会社で長続きするかどうかは別問題ですが、常に今より少しでも待遇の良い会社は無いかと時々求人をみていました
以上が私が自分で思う転職回数が多くなった原因です
転職はした方が良いのか?しない方が良いのか?
会社に入社する事は異性とお付き合いする事に似ていると思っています
始めはお互いいい顔しか見せません、そこでお付き合いをしてみて段々相手のイメージと違うところや嫌なところが見えてきます、そんな時にこのままお付き合いを続けるのか、別れて別のパートナーを探すのか選択に迫られます
自分には合わない部分や、嫌な部分を見つけても我慢をしてお付き合いを続けるのか、きっぱりとお付き合いを辞めて、別れるのかは人それぞれです
ですがこれからの時代に言える事は、転職は何度か経験した方が良い!と言えます
昔ながらの終身雇用は崩壊しかけていますし、近い将来必ず崩壊するでしょう
終身雇用を例えるならば、初めてお付き合いをした人と結婚をしてその人の最期を看取ると言えます
今の時代そんな人いますか?いるかもしれませんがかなり希少で天然記念物ではないですか?
そう考えると、終身雇用の制度が今の時代にいかに無理がある制度かとつくづく思います
もう一つの終身雇用の弊害は、その会社でしか働いたことが無いので、よその世界を知らず世界が狭く世間知らずな事です、どこの会社もその会社特有の変な慣習や決まりごとがあります
私も転職して初めて前の会社がやっぱり変だったとか、この部分は前の会社が良かったとか比べてみる事で気づかされることが沢山ありました
一つの会社しか知らないという事は比べる対象が無いので、変な事や間違った事をしていてもそれが当たり前だと思ってしまい、考える事すらしないという事が問題です
新卒で初めて入った会社が自分にベストマッチで、不満は全くないという事はかなり確率的に低いでしょう、嫌なことがあっても我慢をして退職金をもらえるまで耐えたとしても、退職金は減らされるかもしれません
私が思う1番の弊害は新卒から入った会社しか知らないので、40代や50代で転職しようと思っても転職したことが無いから怖くてできない事です、そうなると最悪で会社からどんな低待遇やパワハラ給料大幅カットされても、文句も言えずただその会社にしがみつくしかなくなってきます
これは最大のリスクだと思います、そう考える20代や30代の頃に何回か転職をして慣れていく事が良いですし、いざとなったら転職できるという事を経験していることが自分を守るリスクヘッジになります、40代50代となると簡単には転職先は見つからないし、結婚して子供もいて住宅ローンも抱えて、家庭の事情などで簡単には転職できないと思います、ですが20代30代ならば何度転職しても良いと思っています、その経験を活かして転職することで視野も広がり、新しい環境に適応する柔軟性や新しい仕事を覚えれて自分のスキルアップにもつながります
事実私は転職する際には同じ業種の中でも、新しい経験やスキル知識を得れる転職先に絞って転職をしてきたので、転職自体が無駄にならず、出来る事や資格が増えていき自分をアップデート出来て次に転職するときには履歴書に書くセールスポイントや資格が増えていきました(笑)
そう考えると終身雇用が崩壊している今の日本で1社しか経験しないよりは、何社か転職した方が良いと強く思います
これからの転職市場
これから日本はアメリカ並みに転職することが当たり前になってきます
日本は何でもアメリカの後を追ってきました、考えてみただけでもアメリカで流行ったことが何年か後に日本で流行って、いま日本で起こっている事は数年前にもアメリカで起こったことだったという事がほとんどです、良いことも悪い事も日本はアメリカからの影響を受けていて真似をしています
終身雇用が実はアメリカが考えた制度で、実際には何十年前にアメリカが終身雇用だったと事をしっていますか?私も知りませんでしたし、知っている人は少ないと思います
終身雇用は日本だけの独自のシステムだと思っていましたが、それでさえアメリカの真似をしています
年功序列から成果主義に移ろうとしていますが、これもアメリカが最初に示した例を日本が今になって後を追っているだけです
そう考えると日本の平均転職回数もいずれ、アメリカ並みになると考えることが自然な考えです
最近やたらと転職エージェントの広告を見るようになりました、これは少子化の日本で労働世代の人口が少なくなり、優秀な人材をどの企業も欲しがっている事が原因です
時代が終身雇用から転職へと確実に変化しています、今までは転職したら給料が下がると言っていましたが、これからは転職してステップアップして給料を上げていく事も普通になって行くでしょう
そうなると転職するデメリットもなくなり、転職しない事に対してのデメリットだけになります
転職する事への心理的ハードルもどんどん下がっていき、大転職時代が来るでしょう
私たちが出来る事は、その時に乗り遅れないようにしっかりと今できる準備をしておく事です
どこに転職しても100%満足することは無い
私が今まで転職してた会社で、自分に合わない事は1つはあります、1つならまだよいですが、1つ以上あるのが普通です、すべて自分の思い通りになる会社は10回転職してもありませんでした
わたしが転職した理由はいろいろな理由がありますが、現状の不満をかかえて転職した理由が最も多く今よりももっと自分に合った職場があるだろうと思って毎回転職をしていました
ですが残念ながら毎回転職をしても、100%満足できる会社はありませんでした
これは当たり前の話で、完璧な人間もいないのと同じで完璧な会社も無いと思わないといけません
問題は物事に優先順位をつけて、その中で判断することが大事です
給料よりも休日が多い会社が良いなら、休日が多い会社を選んで給料面は目をつむるとか、逆もそうです、優先順位の高い順が満足できていれば優先順位の低いところは諦めないと、いつまでたっても完璧な会社はみつかりません、実際わたしは今の会社に100%満足していませんが、8割くらいなら満足できています
残りの2割の満足していない部分は、優先順位の低い部分なので仕方ないと割り切っています
ですが今の会社に転職して良かったと思っていますし、あの時転職を決めて行動して良かったと思っています、前の会社よりも随分働きやすく、待遇も良い会社に入ることができました
会社は入ってみないとわかりません、入ってみて違うなという事はよくあります
ですが、諦めないで自分の理想の職場を探し続けても良いと思います、仮に転職しなくても転職エージェントなどを利用して自分の市場価値を確認するだけでも良いと思います
良い会社からオファーが来れば考えれば良いし、来なければ今の会社に残ればよいのでこれだけならリスクは殆どありません
事実私の知人で、今の会社には概ね満足だけど転職エージェントを利用して今の会社よりも年収50万アップの会社から内定をもらい、今の会社に辞める事を伝えると、今の会社から同じ年収50万アップで引き留められて、結局今の会社に年収アップしてもらい今も働いている人がいます
この人は賢いですし何より行動力があります、結局はここでも行動力が大事という事になりました
これからはいつ転職してもおかしくない時代になるので、準備はしといていざとなった時に転職できるように、スキルアップやアンテナを常に張っておき、いざとなれば転職するくらいの行動力を身に着けて上手に自分の人生をコントロールできるようになっておきましょう
決して会社に依存をして、会社に自分の人生をコントロールされてはいけません、自分の人生は1回しかないですから後悔の無いように自分の人生をコントロールしていきましょう
まとめ
転職自体を悪い事だと思わず、自分のスキルアップと経験値を上げる良い機会だと考える
これからの時代終身雇用は無くなるので、転職して環境を変える事に慣れて、新しい環境にすぐになじめる人の方が生きやすい時代になってきた
しっかりと探せば今よりも待遇が良く、働きやすい会社を見つけるのはそれほど難しくない
売り手市場で人手不足の今の時代でこそ、上手に転職をして自分を高く買ってもらおう
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